当社の創建については定かでありませんが、延長５年(927年)成立の『延喜式』に「夜疑神社」と記されており、また主祭神の布留多摩命については、弘仁５年(814年)成立の『新撰姓氏録』に「八木造。和多罪豊玉彦の児、布留多摩命の後なり。」とあります。
これらの傍証から、奈良時代以前にこの地を治めていた八木一族が祖神（おやがみ）をお祀りしたのが起源と考えられます。
平成２４年の社殿改築に先立って行われた埋蔵文化財調査では、弥生式土器や古墳時代の須恵器の破片が見つかりました。
また奈良・平安・鎌倉時代の古瓦も多数出土した事から、約1,300年前には神社としての建物が存在し、それ以前も祭祀が行われる特別な聖域であった事が推察されます。
旧来、当社は中井村一村の氏神様でありましたが、明治４１～４２年に八木郷の各村に祀られていた氏神様を当社に合祀して以来、八木郷の総氏神様と成りました。
現在の氏子地域は中井町･吉井町･荒木町･下池田町･箕土路町･西大路町･小松里町･額町･額原町･大町･池尻町（各町の公営住宅も含む）と忠岡町北出･忠岡町高月で氏子戸数は約１万戸、境内は約1,500坪です。